米Microsoftは5月19日(米国時間)、次期Officeの「Office 12」(開発コード名)を来年後半に投入することを明らかにした。年内にベータ版をリリースする。次期Windowsの「Longhorn」(開発コード名)と合わせたスケジュールとなる。
米ワシントン州で開催した「CEO Summit 2005」で、同社チーフソフトウェアアーキテクト兼会長のBill Gates氏が基調のなかで発表した。Gates氏はOffice 12の開発フォーカス分野として、「個々のユーザーへのインパクト強化」「統一環境でのコミュニケーションとコラボレーション管理」「情報の視覚化・洞察の抽出」の3点を挙げた。
同社が5月18日にWebサイトに公開したQ&A形式でのOffice 12の最新情報によると、効率のよいデータ視覚化の例として、Excelのスプレッドシートからダッシュボードやスコアカードをリアルタイムに作成し、共有が可能になることなどを挙げている。意味のある形で情報を表示し、洞察を共有することで、正確な意思決定ができるという。
このほか、管理者側の機能としては、Word、Excel、PowerPointなどで作成した文書に対し、保存や期限を定義したり、各種の規制に遵守するよう承認ワークフローを構築できる機能などが登場する予定という。
技術的には、XMLを活用してバックエンドシステムとの相互運用性を実現する。また、XMLにより、開発者やパートナー企業がOfficeに付加機能を付けられる点も強調しており、ERPにOfficeツールを統合することなどが容易に実現するとしている。
Gates氏の基調講演では、先日買収した米Groove NetworkのP2Pグループウェア「Groove Workspace」を利用したコラボレーション例も紹介した。
■ URL
米Microsoft
http://www.microsoft.com/
Bill Gates氏基調講演のニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2005/may05/05-19CEOSummit2005PR.asp
Office 12に関するQA(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/features/2005/may05/05-18Office.asp
( Infostand )
2005/05/20 08:44
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