米EnterpriseDBは5月23日(米国時間)、オープンソースベースのリレーショナルデータベース(RDBMS)「EnterpriseDB 2005(EDB2005)」のベータ版をリリースした。大規模システムにも対応できる性能が特徴。同社のサイトから無償でダウンロードできる。製品版は、今夏にリリースする予定。
オープンソースのデータベース「PostgreSQL」をベースとしている。同社によると、PostgreSQLは20年前から開発されており、データ統合性、拡張性、性能などの特徴から、高信頼性が要求されるオンライントランザクション処理(OLTP)にも対応できるという。EDB2005はこれに付加機能を加えたもので、他のオープンソースベースのデータベースと比べて高速で、大規模システムでも利用できるとしている。
このほか、SQLシンタックス、データ型、ストアドプロシージャなど、米Oracleのデータベース機能をそのまま利用できる互換性も特徴。アプリケーションの移行が容易で、既存スキルを活用できることから、コスト削減につながるとしている。
EDB2005は、データベースエンジンの「EDB Database Server」、開発者向けコンソールの「EDB Studio」、コネクタの「EDB Connectors」で構成される。サポートはサブスクリプション形式で有償提供するが、ベータテスト期間中はサポートも無償とする。
EnterpriseDBは2004年創業のベンチャー企業で、EDB2005は同社初の製品となる。オープンソースのデータベースは、専業ベンダーのスウェーデンMySQLのほか、米IBMや米Computer Associatesなども提供している。
■ URL
米EnterpriseDB
http://www.enterprisedb.com/
EnterpriseDB 2005ダウンロード
http://www.enterprisedb.com/downloads.do
ニュースリリース(英文)
http://www.enterprisedb.com/pressrelease1.do
( Infostand )
2005/05/25 08:51
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