米Gartnerは5月26日(米国時間)、世界の2005年のPC出荷台数が前年比10.2%増の2億210万台になるという予測を発表した。2月の段階の同9.9%増から上方修正した。ノートPCが当初の予想以上に好調なためで、引き続き市場を支えるという。
同社によると、「デスクトップPC」の成長率は前年比4.6%増、「モバイルPC」は同26.5%増という。ノートPCはここ数年の好材料で、現在全体の3割程度を占めるまでになっており、Gartnerではこの傾向は当面続くとみている。ノートPCの価格が下がってきたことや、無線LANの浸透もこれを後押している。
これまで市場をけん引してきた買い換え需要に関しては、企業では今年から減速し、家庭ユーザーでは来年初めをピークに下降線をたどると予測。このため、来年のPC市場は1ケタ成長にとどまるとみている。
また、ノートPC以外の成長材料として、4月に米国で搭載機が発売されたデュアルコアプロセッサを挙げているが、アプリケーションの数が少ないことなどから、実際に購入するのは当面、一部の技術好きユーザーにとどまるとみている。アプリケーションがそろってくるのは早くて来年という。
■ URL
米Gartner
http://www.gartner.com/
米Gartnerのニュースリリース(英文)
http://www.gartner.com/press_releases/asset_127812_11.html
( Infostand )
2005/05/27 08:49
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