米Hewlett-Packard(HP)は5月31日(デンマーク時間)、サーバーやストレージを管理する統一プラットフォーム「HP Systems Insight Manager(SIM) 5.0」、ブレードサーバー導入を促進するパートナープログラム「HP BladeSystem Solution Builder」など、エンタープライズ分野の取り組みを強化する発表を行った。同社が展開する「Adaptive Enterprise」戦略を拡充するもの。
SIM 5.0はハードウェアインフラ管理ツールで、SIM-PというプロトコルでHP製・非HP製のサーバーおよびストレージを管理できる。非HP技術との相互運用性は、オープンソースのJBossや標準技術ベースのアプリケーションにより実現した。これにより、コストや複雑性を抑制できるという。同社は、こうした統一プラットフォーム技術は業界初としている。
異状監視、コンフィグレーション管理などの機能があり、「HP ProLiant」「HP Integrity」「HP 9000」「HP Integrity NonStop」などのサーバー製品、「HP StorageWorks」などのストレージ製品で利用できる。また、ストレージリソース管理の「HP Storage Essentials 5.0」などのプラグインもオプションで提供する。
HP BladeSystem Solution Builderは、同社製ブレードサーバー「HP BladeSystem」上でハードウェアとソフトウェアの統合を加速するパートナープログラム。米Brocade Communications Systems、米Cisco Systems、米Oracleなどが参加、共同でブレード導入を促進する。
また、パートナー戦略の一環として、「HP Virtualized Infrastructure Solutions for the mySAP Business Suite」も発表した。独SAPの業務アプリケーションとHP製ハードウェア、仮想化サービスを組み合わせたもので、中央で一元的にコンピューティング能力を管理して、動的なリソース配分などができるという。
HPはこの日、デンマーク・コペンハーゲンで欧州地区の年次イベント「ENSA@WORK-HP Enterprise Forum」を開催しており、Itanium 2搭載のハイエンドサーバー「HP Integrity NonStop」や、「HP Compaq t5125」などのシンクライアント製品も発表している。
■ URL
米Hewlett-Packard
http://www.hp.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/2005/050531a.html
( Infostand )
2005/06/01 08:49
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