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米Red Hat、初のディレクトリサーバー発表、LDAP分野に参入


 米Red Hatは6月1日(米国時間)、初のディレクトリサーバー「Red Hat Directory Server」を発表した。年間サブスクリプション形式で提供。まず6月中旬から、「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」向け製品を一部顧客に提供開始する。企業向け戦略を強化して、米Sun Microsystemsや米Microsoftなどに対抗する。

 同社は昨年9月、米America Onlince(AOL)からNetscapeの「Netscape Directory Server」などの技術を買収しており、これをベースとした。もともとプロプライエタリだったものを、新たにGPLの下でオープンソースにした。サーバーOSのRHEL v.3、RHEL v.4、Solaris、一部のHP-UX 11iと統合が可能。

 また、Red Hat Directory Serverのサポートなしの無償版「Fedora Directory Server」プロジェクトも開始する。AOLから買収した他の技術についても、数カ月以内にオープンソースとして提供する予定という。

 米ルイジアナ州ニューオーリンズで開催した同社初の年次カンファレンス「Red Hat Summit 2005」で発表した。Red Hatは、企業分野を「Open Source Architecture」(OSA)という戦略の下に展開しており、Red Hat Directory Serverにより製品ポートフォリオを拡充した形となる。Sun、Microsoftのほか、米NovellもすでにLDAPや認証分野で製品を提供している。



URL
  米Red Hat
  http://www.redhat.com/


( Infostand )
2005/06/02 09:00

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