米Cisco Systemsは6月6日(米国時間)、DDoS攻撃からシステムを防御するためのソリューション「Cisco Distributed Denial of Service Protection」を発表した。ISPなどの事業者は、顧客のネットワークに大量のトラフィックが及ぶ前に、これを防ぐことができるという。
CiscoのDDoS Protectionでは、トラフィックの検出、軽減、迂回などの技術を連携・協調させることで、DDoS攻撃のトラフィックが顧客のネットワークに達する前に“スクラブ(scrub)”をかけられるのが特徴。Ciscoのルーター、スイッチなどと組み合わせることで「マネージドDDoS対策」を講じることができるという。
用途に応じて、ISP向けの「Managed Network DDoS Protection」、ホスティング向けの「Managed Hosting DDoS Protection」、サービスプロバイダー向けの「Peering Edge DDoS Protection」の3種類の実装モデルで展開する。
Ciscoは同ソリューションとともに、DDoS攻撃防御アプライアンスの「Cisco Traffic Anomaly Detector XT」など、ベースとなるモジュールも発表している。
DDoS攻撃は、特定のWebサイトや電子メールサービスなどに一時的に大量のトラフィックを送りつけることでサービスを麻痺させる攻撃手法。当初、CNNなどの大手サイトが標的になったが、最近では簡単にDDoS攻撃を仕掛けることができるツールも出回っている。専門知識がなくても容易かつ無作為にできることから、規模や知名度にかかわらずターゲットにされる可能性がある。
■ URL
米Cisco Systems
http://www.cisco.com/
ニュースリリース(英文)
http://newsroom.cisco.com/dlls/2005/prod_060605b.html?CMP=ILC-001
( Infostand )
2005/06/08 08:51
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