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米Red Hat、PPCもサポートした「Fedora Core 4」をリリース


 米Red Hatは6月13日、無償利用できるLinuxディストリビューション「Fedora Core」の最新版「Fedora Core 4」を正式リリースした。x86に加え、新たにPowerPCに対応。それぞれ32ビット/64ビット環境をサポートする。Red Hatのサイトからダウンロードできる。

 x86版はPentium 4に最適化されているが、クラシックPentiumやAMDの各CPUでも動作可能。64ビット環境はAMD64とEM64Tをサポートする。また、PowerPCはG3/POWER4以上で、64ビットG5やIBM「eServer pSeries」のPOWER processorもサポートする。グラフィカルモードでの最小動作環境はPentium II 400MHz以上。

 今年4月にリリースされた最新コンパイラ「GCC 4.0」を採用して、パフォーマンスを改善したほか、デスクトップ環境もGNOME 2.10とKDE 3.4の採用で強化した。カーネルバージョンは2.6.11。

 このほか、オフィススイート「OpenOffice.org 2.0」のプレリリース版や、マルチOS環境を構築する仮想化ソフト「Xen 2」などのオープンソースソフトを含んでいる。

 Red Hatは6月3日に、外部団体「Fedora Foundation」を設立して、Fedora Coreの著作権と開発作業を移管すると発表している。Fedora Coreは、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)の実験的な色彩の強いディストリビューションで、移管によって、より広い開発者の参加を求めていきたい考え。



URL
  Red Hat
  http://www.redhat.com/
  Fedora Core
  http://fedora.redhat.com/
  Fedora Coreリリースノート(英文)
  http://fedora.redhat.com/docs/release-notes/fc4/


( Infostand )
2005/06/14 08:39

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