米MasterCard Internationalは6月17日(米国時間)、4000万枚以上のクレジットカード情報が流出したおそれがあることを明らかにした。決済処理を請け負う事業者のシステムに脆弱性があったためで、関係する金融機関や警察などに通報して調査を開始している。過去最大の枚数で、米メディアなどによると相当数が実際に不正使用されているという。
MasterCardによると、決済を行う米CardSystems Solutionsのシステムに脆弱性があり、何者かが侵入して、カード所有者の支払い情報にアクセスしたもようという。MasterCardが自社の不正利用モニタリングシステムで確認した。
CardSystemsはMasterCardのほか、VISAなど各ブランドが利用しており、MasterCardブランドのクレジッドカード約1390万枚、VISA約2000万枚、American Expressなどで、計4000万枚以上が危険にさらされているという。
CardSystemsは、5月22日に流出可能性に気づいたとしており、脆弱性を修正したという。特定のクレジットカードに関しては、指定金融機関がすでに保護対策をとっているという。
AP通信は、MasterCardブランドのクレジッドカード約1390万枚のうち、少なくとも6万8000枚が実際に不正使用されたと伝えている。また、情報は昨年末から外部アクセス可能になっていたという報道もあり、CardSystemsのチェック体制が厳しく問われそうだ。
■ URL
米MasterCard International
http://www.mastercard.com/
CardSystems
http://www.cardsystems.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.mastercardinternational.com/cgi-bin/newsroom.cgi?id=1038
( Infostand )
2005/06/20 08:49
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