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米HP、Linuxクラスタ向けファイルサーバー最新版を発表


 米Hewlett-Packard(HP)は6月21日(現地時間)、Linuxクラスタシステム向けファイルサーバーの最新版「HP StorageWorks Scalable File Share(HP SFS)2.0」を発表した。パフォーマンスで従来版の3倍、容量で2倍となり、コスト性能比が向上したという。ドイツ・ハイデルブルグで開催中の「International Supercomputer Conference(ISC2005)」で発表した。

 同社のProLiant、Integrityのサーバー製品ラインとディスクアレイのStorageWorksで構築する。オープンソースのファイルシステム「Lustre」を採用しており、最新版は、帯域幅で従来の3倍の35Gbps、容量は2倍の512TBを実現した。スケーラビリティは標準的なファイル共有技術「NFS(Network File System)」の10倍以上という。

 インターフェイスは、Gigabit Ethernetに加え、新たに米Voltaire社のInfiniBandをサポート。インストールが数時間で完了するなど、設定も容易という。OSは、Red Hat Enterprise Linux 3/4、Fedora、SUSE Linux Enterprise Server 9などに対応した。

 HPは、ILM(Information Lifecycle Management)を可能にするストレージアーキテクチャ「HP StorageWorks Grid」を推進しており、HP SFSもこの一環。StorageWorks Gridは「スマートセル」という標準化されたモジュールに属性を付けて、企業のポリシーに応じてデータを効率的に格納、活用できる仕組みで、大容量データの高速検索、容量の拡張が可能という。



URL
  米Hewlett-Packard
  http://www.hp.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/2005/050621a.html


( Infostand )
2005/06/22 09:00

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