米Microsoftは6月24日(米国時間)、次期Windowsの「Longhorn」(開発コード名)でRSS(Really Simple Syndication)をサポートすると発表した。併せて、RSSの拡張仕様「Simple List Extensions」を発表した。RSS 2.0をベースにMicrosoftが機能を拡張した仕様で、RSSと同じくCreative Commonsライセンスの下で無償提供する。
Microsoftによると、LonghornはRSSに関する3つの機能をサポートする。(1)全アプリケーションに登録したRSSを適用する「Common RSS Feed List」(2)RSS経由でPCにダウンロードするデータを一元的に格納する「Common RSS Data Store」(3)アイドル状態の帯域を効果的に利用することで自動的かつ効率よくデータをダウンロードする同期エンジン「RSS Platform Sync Engine」の各機能。
一般ユーザーのメリットとしては、Webブラウジング中にRSSフィードを知らせるアイコンが点灯したり、お気に入りの感覚でRSSフィードを登録できる。これによってRSSフィードの発見、閲覧、登録が容易になるという。開発者側のメリットとしては、RSSを活用できるアプリケーションを容易に構築できる。たとえば、売り上げデータのRSSフィードを登録すれば、データの更新を自動的に業務アプリケーションに通知することなどが可能になるという。
RSSは時系列に基づく情報提供機能だが、Simple List Extensionsではこれを拡張し、リストの順番が変わった際にアプリケーション側が把握できるほか、リストそのものに情報を組み込める。これにより、音楽サイトがその日のトップ10情報を提供するといったことが可能になるという。
Microsoftは、米ワシントン州で同日開催された、ブログやポッドキャスティングなど新しいメディアに関するイベント「Gnomedex 5.0」でこれらを発表した。
■ URL
米Microsoft
http://www.microsoft.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2005/jun05/06-24RSSIntegrationPR.mspx
( Infostand )
2005/06/27 08:50
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