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米Mercury ComputerがCellプロセッサ採用、ゲーム機以外で初


 米Mercury Computer Systemsは6月28日(米国時間)、米IBMのCellプロセッサを採用すると発表した。Mercuryはレーダー、ソナー、CTなどのアプリケーションを手がけており、将来の広範囲な製品に適用するという。Cellプロセッサのゲーム機以外への採用は初めて。

 Mercuryと、IBMのエンジニアリング&テクノロジーサービス部門が協力し、とくにグラフィックスなどでのパフォーマンスが向上できる製品を開発する。Cellベースに最適化した製品は、医療用画像、産業用検査、航空・防衛などの分野をターゲットとしており、たとえば、Cell技術を医療用画像に適用することで、画像の質を高め、疾病の早期発見なども可能になるとしている。

 両社は契約額や具体的な製品の投入時期などには言及していない。米メディアによると、IBMは他に複数社とCellプロセッサの採用について交渉しているという。Cellプロセッサは、IBM、東芝、ソニーが共同で開発し、ピーク時パフォーマンスで、200GFLOPS超の演算能力を備える。ソニー・コンピュータエンタテインメントの次世代ゲーム機「プレイステーション3」に搭載される。



URL
  米Mercury Computer Systems
  http://www.mc.com/
  米IBM
  http://www.ibm.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.mc.com/mediacenter/pr/news_details.cfm?press_id=2005_06_28_0900_070458_148890pr.cfm


( Infostand )
2005/06/29 08:44

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