米Microsoftは7月5日(米国時間)、最新のCRMソフトウェア「Microsoft CRM 3.0」を既存ユーザーに向けて年内にリリースすると発表した。各種機能を強化したほか、ホスティングサービスも提供する。一般提供は2006年第1四半期中の予定。価格は未定。
同社のロードマップで「Microsoft CRM 2005」と呼ばれてきたもので、「CRM 1.2」から約1年半ぶりのアップグレードとなる。最新版では、1)使いやすさ 2)ビジネスへのマッチ 3)TCO―の3点を課題に開発した。
1)では、同社のメールクライアント「Microsoft Outlook」やオフィス製品「Microsoft Office」と一貫性のあるルック&フィールになるよう再設計した。各製品との機能の統合も強化し、生のCRMデータを直接Excelに出力し、オンライン/オフラインで分析するといったことが可能になるという。
2)では、専任スタッフが行うような複雑なスケジュール要件を自動化する機能が加わったほか、キャンペーン管理、マーケティングリソース管理などの自動化モジュールも新機能として追加した。また、カスタマイズ性や統合機能を強化、新しいデータオブジェクトを容易に追加でき、事前に設定したオブジェクトにリンクできる。インストールでは、100以上のシステムとネットワーク設定を自動でチェックする環境診断ウィザードにより、設定作業を迅速かつ確実にできるという。
3)では、サブスクリプション形式でのホスティングサービスを提供する。CRMソフトウェアのホスティングサービスは、すでに米Salesforce.comなどが提供しているが、Microsoftもこの分野に参入することになる。このほか、対応言語を16から23言語に拡大する。
米国とオランダで始まったカンファレンスで最新版をプレビューする。同社のCRM製品は4000社以上の顧客を抱えており、この分野では米Oracleや独SAPなどと競合している。
■ URL
米Microsoft
http://www.microsoft.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2005/jul05/07-05CRM30PreviewPR.mspx
( Infostand )
2005/07/06 08:51
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