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米Microsoft、中規模企業向けサーバー製品セットを発表


 米Microsoftは7月7日(米国時間)、サーバー製品「Windows Server System」の中規模企業向けのセット販売、プロモーションを発表した。各種のツールやリソースなどもあわせて中規模企業市場へ売り込む。同社はこれまで中小規模企業(SMB)としてひとまとめにしてきたが、中規模企業市場と区別して注力する。今回の発表はその第1弾としている。

 「Windows Server 2003, Standard Edition」「Microsoft Exchange Server 2003 Standard Edition」「Microsoft Operations Manager(MOM)2005 Workgroup Edition」の3製品をセットにしたもの。管理製品のMOMを入れることで、中規模企業特有のニーズに応える。

 中規模企業ではITシステムが複雑である一方で、十分な数のIT管理者を雇えないという問題を抱えており、管理者の多くはサーバーのアップデートやパッチ管理、セキュリティ対策などの作業に追われている。MicrosoftはエンドユーザーのPC台数が25~500台程度を中規模企業と定義しており、インフラ構築のためのサーバー製品をセットで提供することで、容易な実装、コストと複雑性の削減、インフラ管理の簡素化、予算の予測が立てやすいなどのメリットがあるとしている。

 プロモーションは、同社が技術者向けに提供しているTechNet内に、中規模企業向けの技術情報やリソースを提供するサイトを新設するほか、各種ツールも提供する。これには、セキュリティ評価ツール「Microsoft Security Assessment Tool(MSAT)」、TCO評価ツール「Microsoft TCO Assessment Tool」、セキュリティ状況を分析する「Microsoft Baseline Security Analyzer(MBSA)2.0」など含まれる。

 価格は未定だが、Microsoft Open Licenseの価格の80%程度となる見込みで、Windows Server 2003とExchange Server 2003の計50のClient Access Licenses(CAL)が含まれる。米国と欧州諸国は8月、アジア各国は9月から提供開始する予定。



URL
  米Microsoft
  http://www.microsoft.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.microsoft.com/presspass/press/2005/jul05/07-07WSMidsizedPR.mspx


( Infostand )
2005/07/08 08:45

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