米Gartnerは7月18日(米国時間)、2005年第2四半期の世界PC出荷台数(暫定集計)が前年同期比14.8%増の4892万台になったと発表した。当初予想を3ポイント上回る高成長率だが、これまで成長を支えてきた買い換え需要が一巡することから、今年後半以降はベンダーにとって環境は厳しくなると見ている。
ベンダー別では、米Dellが875万台でシェア17.9%を押さえてトップ。シェアは前年同期(16.6%)から1.3ポイント上昇し、2位以下との差を広げた。同社は主として米国外で好調だったが、米国内でも平均成長率を上回るなど、安定した強さを示した。
2位は米Hewlett-Packardでシェア14.6%。同社は4月に新CEOが就任し、パーソナル・システムズ事業(PSG)を再編するなど、変化の時期を迎えたが、シェアは前年同期より0.3ポイント上昇した。3位以下は、米IBMのPC事業部を買収した中国Lenovo(シェア7.2%)、台湾Acer(同4.3%)、富士通/富士通シーメンス(同3.6%)と続いている。
地域別に見ると、EMEA(欧州/中東/アフリカ)地域が前年同期比18.6%増で、最も成長率が高かった。日本を含むアジア太平洋地域は前年同期比17.3%増で、米国市場は同10%増だった。また、米国市場での米Apple Computerの好調が目立ち、31.4%の成長を記録してシェア4.3%(前年同期は3.6%)の4位に食い込んでいる。
Gartnerは、PC市場好調の要因として、ノートPCなどモバイルPCへの堅調なニーズ、デスクトップPCを中心とした価格競争の2つを挙げており、特にアジア地域ではモバイルPCのニーズが高いとしている。
■ URL
米Gartner
http://www.gartner.com/
プレスリリース(英語)
http://www.gartner.com/press_releases/asset_132413_11.html
( Infostand )
2005/07/20 08:42
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