米Yahoo!は7月28日(米国時間)、研究部門のトップとして、元IBMアルマデン研究所Computer Science Principles(CSP)のPrabhakar Raghavan氏を採用したと発表した。検索やテキストマイニングに詳しい同氏の起用で、研究分野を強化する狙い。Raghavan氏は、同日付でYahoo!の研究部門であるYahoo! Researchのトップに就任した。
Yahoo!はカリフォルニア州バークレー、パサデナ、サニーヴェールの計3カ所の研究施設を持ち、検索、情報ナビゲーション、ソーシャルメディア、コミュニティ、パーソナリゼーション、モビリティなどの研究を進めている。Raghavan氏はサニーヴェールに勤務し、これらを総括的に指揮する。最高データ責任者兼上級副社長のUsama Fayyad氏の直属となる。
Raghavan氏は、Yahoo!の前は、企業向け検索ソフトウェアの米Verityの最高技術責任者兼上級副社長を務めた。その前は、2000年まで14年間、IBMに在籍。アルマデン研究所CSPの責任者などを歴任した。インド出身で、カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得している。
Raghavan氏は現在、米国の情報工学学会Association for Computing Machinery(ACM)の機関紙「Journal of the ACM」の編集長を務めており、スタンフォード大でコンピュータ科学の顧問教授として教鞭をとっている。ACMと米電気・電子通信学会(IEEE)でも特別委員を務める。著書に、ランダムアルゴリズムについて解説した「Randomized Algorithms」があり、100以上の研究論文を発表している。
■ URL
米Yahoo!
http://www.yahoo.com/
( Infostand )
2005/07/29 08:47
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