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米Microsoft、グラフィックツール「Acrylic」のプレビュー版をリリース


 米Microsoftは8月15日(米国時間)、グラフィックアプリケーション「Acrylic」(開発コード名)のコミュニティ技術プレビュー(CTP)をリリースした。6月に最初のベータ版を公開して以来、2番目にあたる。MicrosoftのXML拡張、XAML(Extensible Application Markup Language)のサポートが追加された。MicrosoftのWebサイトから無償でダウンロード可能。

 Acrylicは、ベクターとピクセルを組み合わせたグラフィック環境で、テクスチャーや縁取りなど、高い視覚効果を加えることができる。ほかのアプリケーションのグラフィックの組み込みや、各種ツールやフォーマットへの出力など、ワークフローとの統合も特徴。

 Microsoft Office、Visual Studioのほか、最新のリリースでは、次期Windows「Windows Vista」に搭載される「Windows Presentation Foundation」(開発コード名「Avalon」)のXAMLもサポートした。フォーマットとしては、インポートでは、tif、psd、jpg、bmp、png、gifで、エクスポートはこれに加え、ai、eps、pdf、xamlをサポートする。

 このほかの新機能として、画像をクリップボードにコピー&ペーストする際に的確にペーストされるよう、Alpha Transparency(アルファ透明)チャネルをサポートした。ペーストする対象がOffice製品の場合に利用できる。ピクセルペイントツールの性能が向上したほか、リサイズ機能、文書を作成する際にダイアログベースでレイヤーを選択し、デフォルト値を設定できる機能も追加された。画面も新しくなり、寸法とピクセルの両方に利用できる座標軸、色の設定などの表示機能がある。

 Acrylicのベースは、Microsoftが2003年に買収した中国Creature Houseの「Expression」。正式版のリリースは現時点では未定としている。



URL
  米Microsoft
  http://www.microsoft.com/
  Acrylicダウンロード
  http://www.microsoft.com/products/expression/default.aspx


( Infostand )
2005/08/18 09:37

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