米IDCは8月26日(米国時間)、2005年第2四半期(4月ー6月期)の世界サーバー市場の調査結果を発表した。総出荷額は前年同期比5.6%の121億9300万ドルで、9四半期連続の増加を記録した。とくにx86プロセッサベースの64ビット対応サーバーが好調で出荷額、台数ともに2ケタ増だった。
OS別では、UNIXサーバーが同2.5%増の43億ドルで全体の約36%を占めた。なかでもハイエンドサーバーは同19.2%増、ミッドレンジは同15.6%増と大きく伸びた。IDCではUNIXが盛り返した原因として、引き続きミッションクリティカル分野での需要が高いためとみている。
前期はUNIXサーバーと並んだWindowsサーバーは同14.5%増の41億ドルで全体の33.5%を占めた。台数ベースでは同10.9%増。Linuxサーバーは12四半期連続で成長し、同45.1%の14億ドルとなった。シェアは11.5%。
ベンダー別シェアでは、米IBM(シェア31.9%)が首位を維持し、以下、米Hewlett-Packard(28.5%)、米Sun Microsystems(11.3%)、米Dell(10.5%)、富士通/Fujitsu Siemens(2.5%)の順。HPは出荷額で前年同期比11.5%増、Sunは同5.3%減となった。IBMはUNIXで首位、HPはLinux、Windowsで首位。台数ベースではHPがシェアトップとなる。
規模別にみると、エントリーレベルにあたるボリュームサーバーが成長を支え、同11.1%増。ミッドレンジも同4.3%増と伸びたが、ハイエンドは同3.0%減とマイナス成長だった。
x86チップベースの64ビット対応サーバーは出荷額が同15.1%増の57億ドル、台数は同13%増の150万台超。x86サーバーの出荷額の6割以上を占めるまでになった。IDCは、今年第3四半期以降ボリューム分野での64ビットサーバーが増加するとみている。
■ URL
米IDC
http://www.idc.com/
プレスリリース(英語)
http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS00223005
( Infostand )
2005/08/29 08:53
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