米IDCは9月2日(米国時間)、2005年第2四半期(4月-6月期)の世界ディスクストレージ市場の調査結果を発表した。SANをはじめネットワークストレージが好調で、工場出荷額は前年同期比9.9%増の55億9600万ドル。9四半期連続の成長で、成長率は過去8四半期で最高を記録した。ベンダー別シェアは、Hewlett-Packard(23.5%)、IBM(20.5%)、EMC(14.4%)の順。
Open/iSCSI SANとNASで構成されるネットワークディスクストレージは前年同期比16.1%増で、市場規模は約25億ドルに達した。Open/iSCSI SANは、同17.8%増の20億ドルとなり、初めて20億ドルの大台に乗った。NASは同9.5%増。
ネットワークストレージ分野のベンダー別シェア(出荷額ベース)は、EMCが27.9%で首位を堅守、2位はHPの21.3%。SANが好調だったDellとIBMがそれぞれ33.2%、22.9%と高い成長率を記録した。
外付けディスクストレージシステム全体の市場規模は、前年同期比8.6%増の38億1300万ドル。ベンダー別シェアは、EMCが21.2%で首位、2位以下は、HP(18.8%)、IBM(13.8%)、Dell(8.3%)、日立(7.3%)の順。4位の座をDellに譲った日立以外はシェアを拡大しており、市場が成熟しつつあることを裏付けた。27.1%増のDellをはじめ、HPとIBMの3社はいずれも2ケタ成長だった。IDCでは、成長の要因として、ミッドレンジ製品が好調だったことを挙げている。
また、総出荷容量は前年同期比59.3%増と出荷額を上回る成長率で増加し、457PB(ペタバイト)となった。
■ URL
米IDC
http://www.idc.com/
プレスリリース(英文)
http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS00228205
( Infostand )
2005/09/05 08:53
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