米Adobe Systemsは9月6日(米国時間)、PDFドキュメントプロセスを自動化するサーバーモジュール製品群「Adobe LiveCycle」の最新版を発表した。ビジュアルなアセンブリツール、ビジネスの振る舞いを監視するBusiness Activity Monitoring(BAM)、2Dバーコード統合、セキュリティ・管理などの機能強化を行った。即日発売で、価格は50,000ドルから。
LiveCycleはJ2EE(Java 2 Enterprise Edition)、XMLをベースにした企業向け製品で、「LiveCycle Designer」などのサーバーモジュールで構成される。
アセンブリツールでは、昨年Adobeが買収した米Q-Link Technologiesの技術を統合。ドラッグ&ドロップでワークフロー設計を実現する50種類以上のQ-Link Process Application Components(QPACs)を提供する。これによって、電子メール送信といった各種プロセスを自動化するアプリケーションを直感的に構築できるという。
BAMは米Celequestの技術を利用したツールで、ダッシュボードからワークフローの性能を測定・管理できる。2次元バーコードでは、バーコード技術を利用してPDF情報を取得し、100%の精度でワークフローに統合が可能。これによって、紙から電子文書へのドキュメントプロセスを効率化できるという。
セキュリティ・管理では、1つのワークフロー内で閲覧や変更などの権限を細かく設定できるようになり、認証、機密性、プライバシー保護が向上するという。
同社はあわせて、開発者向けサブスクリプションサービス「Adobe Enterprise Developer Program」を開始した。開発者向けに技術情報、開発ツールなどを提供し、法人分野を強化する。
■ URL
米Adobe Systems
http://www.adobe.com/
プレスリリース(英文)
http://www.adobe.com/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200509/090605LiveCycle.html
( Infostand )
2005/09/07 08:41
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