米Palmは9月26日(米国時間)、同社のフラッグシップ製品のスマートフォン「Treo」シリーズで、米Microsoftの最新モバイル端末向けOS「Windows Mobile 5.0」を採用すると発表した。来年初めにも米Verizon Wirelessから発売される。
PalmはMicrosoftと戦略提携し、Windows Mobile 5.0のライセンスを取得する。Windows Mobil版Treoは、Microsoftのメールサーバー「Exchange Server 2003」にダイレクトにアクセス可能で、Outlookなど、デスクトップPCユーザーが慣れ親しんだアプリケーションを利用できるという。主なターゲットとして法人やビジネスユーザー市場を挙げている。
新しいTreoは、米Intel製チップを採用するが、詳細なスペックや価格は公開していない。また、Palmは、今後のOS戦略について明らかにしていない。なお、同社によると、Verizon以外のキャリアが販売する予定は当面ないという。
Treoは、Palmの人気スマートフォンで、これまで「Palm OS」を採用してきた。Palm OSはPalmから分離してできた米PalmSourceがライセンスしているが、同社は今月初め、日本のACCESSに買収されることが決定している。
PalmはPDAメーカーとして長らく最大のシェアを誇ったが、PDA自体の不振で最近は沈下が著しい。OS市場では、Microsoft、PalmSourceはライバル関係にあり、このほかにもLinuxベースのシステムも台頭している。現在、PDAとスマートフォンを合わせた携帯端末向けOS市場では、スマートフォン向けOSの英Symbianの「Symbian OS」が最大のシェアを占めている。
■ URL
米Palm
http://www.palm.com/
米Microsoft
http://www.microsoft.com/
ニュースリリース(英文)
http://ir.palm.com/phoenix.zhtml?c=105423&p=irol-newsArticle&ID=760974&highlight=
( Infostand )
2005/09/27 08:43
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