米IBMは9月28日(米国時間)、従業員の高齢化や退職への対応を支援するコンサルティングサービスを開始すると発表した。世界的に団塊の世代の退職時期が迫りつつあるが、ナレッジやスキルを企業内に維持し、インパクトを最小限に抑えることを目指す。人事に特化した同社のコンサルタントのほか、文化人類学者、社会学者などの協力も得る。
各種のツールを利用した分析、戦略立案、方法論によって従業員が入れ替わる過渡期に差し掛かった企業を支援する。診断ツールで企業の現状を理解し、団塊の世代が退職してもナレッジやスキルが企業内にとどまるように戦略を立て、社内のナレッジやスキルを管理できるようにする。最終的には、企業がスムーズに新しい体制に移行することを目指す。このほか、年齢層の高い従業員の生産性も改善できるという。
ビジネスプロセスマネジメントや診断など、IBMの各種ツールや機能を使うほか、カナダのCognosと提携し、共同で分析機能を提供する。パートナー企業は今後も募ってゆく。
IBMによると、米国では、55~64歳の従業員は2010年までに52%増、45~54歳は21%増となるのに対し、35~44歳の従業員は10%減少するという。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
( Infostand )
2005/09/29 08:59
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