米Motorolaと米Microsoftは10月4日(米国時間)、警察などが利用する緊急時システム分野で提携したと発表した。Motorolaの各種の緊急応答アプリケーションとMicrosoftの.NETサーバーを組み合わせ、関係機関に向けて提供する。
緊急通報を最初に受ける「First Responder」と呼ばれる人たちや関係機関が、情報を迅速かつ効率的に管理できるソリューションを両社の技術を組み合わせて提供する。事件情報の記録、保存、検索などの一連の操作をスムーズにできるようにすることを目指す。
提携では、まずMotorolaが、司法機関や保安機関向けの記録管理システム「NetRMS Records Management System」と「Motorola Computer Aided Dispatch Software」を、Microsoftの「Microsoft .NET Framework」「Microsoft Windows Server System」に対応させる。NetRMSは、Motorolaが昨年11月に買収した米Crisnetから獲得した技術で、Webベースでアクセスできるのが特徴。
また、Motorolaは今後、Microsoftの開発ツール「Visual Studio .NET 2003」などを利用して、司法機関、保安機関、公共機関などを対象としたアプリケーションを開発する。政府、関係機関などの間で効率よくやりとりができるよう、情報共有とシステム統合にフォーカスしながら、セキュリティ要件を満たすシステムを開発するとしている。
両社によると、Microsoftプラットフォーム上で統一ソフトウェアを開発することで、高価な情報共有ネットワークを構築する必要がなくなり、非常時の応対が迅速かつ正確に実現するという。
■ URL
米Microsoft
http://www.microsoft.com/
米Motorola
http://www.motorola.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2005/oct05/10-04MotorolaTeamUpPR.mspx
( Infostand )
2005/10/05 08:54
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