米Microsoftは10月17日(米国時間)、次期Windowsの「Windows Vista」の最新コミュニティ技術プレビュー(CTP)を公開した。3度目となる評価版では、デスクトップ管理機能のほか、「Internet Explorer 7.0」の機能も一部公開している。
Microsoftは、同社の技術者向けサイトMicrosoft Developer Network(MSDN)や、TechNet、Windows Vista Technical Beta Programなどに加入しているITプロフェッショナルや開発者を対象にCTPをリリースしており、今回は50万人以上のユーザーに配布する。
最新のCTPの主な強化点は、デスクトップ管理、コラボレーションなどの機能で、最新のIEも一部公開している。デスクトップ管理では、OSに診断機能を組み込み、メモリ上の問題、ディスク上の問題、ネットワーク上の問題を監視・検出し、分析・解決する。これによって、管理コストと時間を節約できるという。
コラボレーションでは、同一ネットワーク上のユーザー間でコンテンツを共有する機能が加わった。フォルダやファイルを共有でき、共有したいコンテンツへのハイパーリンクを含んだ電子メールを自動生成して、他のユーザーに知らせることも可能という。
Vistaでは、WinFXをインストールしたユーザーは、画面上のコンテンツをXPS(XML Paper Specification)フォーマットに変換できるが、今回これを強化し、Microsoft XPS Document Writerを利用してXPSドキュメントを生成し、デジタル署名を付与できるようになった。生成されたドキュメントは、専用のビューアで閲覧する。Microsoftによると、Vista Beta 2では、デジタル著作権管理技術Windows Rights Managementなども統合する計画という。
IEでは、フィッシングから保護するための「Phishing Filter」、ActiveX起動のためのオプトイン「ActiveX Opt-in」などのセキュリティ機能が披露されている。
Microsoftは、今回のCTPで加わった機能の多くはまだ開発段階であり、正式版では大幅に変更となる可能性があるとしている。
■ URL
米Microsoft
http://www.microsoft.com/
Windows VistaのCommunity Technology Preview(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/newsroom/winxp/WinVistaCTPFS.mspx
( Infostand )
2005/10/19 09:59
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