ルクセンブルクのSkype Technologiesは10月25日(現地時間)、小規模企業をターゲットとしたVoIPサービス「Skype Groups」を発表した。管理者が音声通話、グループ会議などのVoIPベースのサービスを一括購入し、購入したクレジットをグループで利用できる。PBXを持たない小規模企業に最適としている。
Skype Groupsは、管理者など代表者1人がSkypeの有料サービスを購入し、社内などの複数のユーザーで各種サービスを利用できるもの。Skypeから固定・携帯電話に発信する「Skype Out」、固定・携帯電話からSkypeに着信する「Skype In」、ボイスメールサービス「Skype Voicemail」などの有料サービスのほか、グループ会議、IM(インスタントメッセージング)、ファイル転送などのVoIPサービスを利用できる。Skypeユーザー同士の通話はこれまで通り無料。
コスト削減のほか、各種アプリケーションのグループ利用で生産性も向上するという。同一アカウントが購入したクレジットを割り振るユーザー数に、上限は設けていない。同サービスのクレジットは、Moneybookersか銀行送金で購入でき、一部ユーザーはPayPalと各種クレジットカードも利用可能。
Skypeによると、現在6100万人の登録ユーザーがおり、そのうち30%程度がビジネス用途で利用しているという。小規模企業向けサービスは9月からベータ版を提供しており、ベータ版ユーザーを対象に行った調査では、63%が国外との通信に利用し、52%が支店間通信に、46%が会議に利用していたという。
■ URL
Skype
http://www.skype.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.skype.com/company/news/2005/skype_groups.html
( Infostand )
2005/10/26 08:00
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