米Oracleは10月31日(米国時間)、グリッドシステムを管理するソフトウェアの最新版「Oracle Enterprise Manager 10g Release 2」を発表した。サポート対象を非Oracle製品にも広げるなどの強化を図った。即日、Linux版の提供を開始した。
新たに同製品群の中心機能「Oracle Enterprise Manager 10g Grid Control(Oracle Grid Control)」によって、非Oracle製品の監視・管理が可能となった。サポートする製品は、米BEA Systemsの「BEA WebLogic」、米F5 Networksの「BIG-IP Server Load Balancer」、米IBMの「IBM WebSphere」、米NetAppのNASシステムなど。これによって、さまざまなベンダー製のシステムが混在する環境でグリッドシステムを管理できるという。
また、新システムの追加を容易にするため、OS、アプリケーションサーバー、データベース、Oracle Real Application Clusterの設定イメージをイメージライブラリに格納できるようになった。管理者はシステムの追加・実装作業を自動化できるという。さらに、Linuxサーバーのプロビジョニングと、Linux OSとOracle Grid Controlのリファレンスイメージとの同期機能によって、システム運行の時間とコストを削減できるという。
このほか、モデリング、グラフィックを利用したトポロジー・ダッシュボードなどのサービス管理機能を追加。正確な情報をタイムリーに把握することで、ITと事業目標の連携が図りやすくなるという。
価格体系では、非Oracle製品向けプラグインなど、グリッドの状態に応じたセットにした各種パッケージを用意した。たとえば、非Oracleシステム向け管理パックの「Configuration Management Pack for Non-Oracle Systems」は1CPUあたり3,000ドルとなっている。
■ URL
米Oracle
http://www.oracle.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.oracle.com/corporate/press/2005_oct/103105_em10gr2_ga_finalsite.html
( Infostand )
2005/11/01 08:44
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