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米Microsoft、「SQL Server 2005」と「Visual Studio 2005」をリリース


 米Microsoftは11月7日(米国時間)、データベースの「Microsoft SQL Server 2005」と開発環境の「Microsoft Visual Studio 2005」をリリースした。SQL Server 2005では「Enterprise」「Standard」「Workgroup」の各Editionに加え、新たに無償版の「Express」を追加、台頭するオープンソースソフトウェアや米Oracleに対抗する。同日から全米各地でローンチイベントを展開する。

 SQL Server 2005は統合データ管理機能と分析機能を組み込み、基幹システムでも利用できるようセキュリティ、拡張性、信頼性、可用性の強化を図った。ベンチマークテストでは、SQL Server 2005と「Windows Server 2003」の組み合わせ(ハードウェアは米Hewlett-Packardと米Intel)で独SAPの販売・流通アプリケーションを動作させ、9万3000の同時ユーザー数を記録した。これは、既存のSQL Server 2000の3.5倍の拡張性という。

 同社はデータベース分野は、中小規模企業市場で大きなシェアを占めているが、エンタープライズへの拡大を図っており、Oracleや米IBMと競合している。また、オープンソースベースのMySQL(スウェーデン)とも、中小規模市場で競合関係にある。

 価格は、プロセッサライセンス(1CPUあたり)の場合で、Enterprise Editionが24,999ドル、Standard Editionが5,999ドル、Workgroup Editionが3,899ドルで、それぞれCAL(クライアントアクセスライセンス)も用意する。学生や趣味ベースの個人開発者向けの機能縮小版Express Editionも無償で提供する。

 開発ツールのVisual Studio 2005は、高性能かつ安全性の高いアプリケーションを構築するため、各種の強化を図った。中でも、アプリケーション開発のライフサイクルを管理できる「Team System」では、さまざまな開発工程に携わる開発者がコラボレーションできるという。そのほか、「Tools For the Microsoft Office System」「Professional Edition」「Standard Edition」「Express」のラインアップで展開する。

 Microsoftはこの日、来年リリース予定の統合サーバー「BizTalk Server 2006」のCommunity Technology Preview(CTP)版も発表している。BizTalk Server 2006では、16の統合アダプタを搭載、Oracleなどの主要業務アプリケーションとネイティブレベルでの相互運用性を実現するという。



URL
  米Microsoft
  http://www.microsoft.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.microsoft.com/presspass/press/2005/nov05/11-07RockTheLaunchUmbrellaPR.mspx


( Infostand )
2005/11/08 08:40

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