米IBMは11月9日(米国時間)、ソニー、東芝などと共同開発しているCellプロセッサのソフトウェア開発キット(SDK)やLinux拡張コンポーネントを発表した。これを利用したソフトウェア開発を奨励することで、Cellを普及させる狙いだ。開発者向けに新技術を集めたポータル「alphaWorks」で公開している。
Cellは、IBM、ソニー、ソニー・コンピュータエンタテインメント、東芝が開発を進めているプロセッサで、「Cell Broadband Engine Architecture(CBEA)」という動画や音声などを多用したコンテンツに適した設計が特徴。「プレイステーション3」に搭載が予定されている。
SDK「Cell Broadband Engine(CBE)Software Development Kit」には、シミュレータのIBM Full System Simulator for the CBE Processor、サンプルソフトウェアやライブラリを集めたIBM CBE Software Sample and Library、プロトタイプコンパイラのIBM XL C Alpha Edition for the CBE Processor、プログラミングライブラリのCell Broadband Engine SPE Management Libraryが含まれる。
Linux拡張では、レファレンス実装の「Cell Broadband Engine(CBE)Linux Reference Implementation Application Binary Interface Specification V1.0」とともに、CBEプロセッサ上でLinux OSを動かすためのパッチ、コンパイラなどもリリースした。
また、Linuxで協力関係にあるスペインの学術機関Barcelona Supercomputing Center(BSC)も関連情報を提供するという。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
( Infostand )
2005/11/10 09:00
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