英Canonicalは11月9日(英国時間)、同社が開発支援するLinuxディストリビューション「Ubuntu」が米IBMのデータベースDB2との動作確認を完了し、正式に認定を受けたと発表した。エンタープライズLinux市場は現在、米Red Hat、米Novellなどがほぼ独占しているが、無償のUbuntuがどう影響するかが注目される。
UbuntuはDebianをベースとしたLinuxディストリビューションで、これまでは主としてデスクトップ向けに開発されてきた。最新版は10月に発表した「Ubuntu 5.10」で、エンタープライズ対応も実現した。Ubuntuは無償で提供されており、Canonicalは、Ubuntuの開発・メンテナンスを有料でサポートする企業。
UbuntuコミュニティとCanonicalは、エンタープライズ市場も視野に入れており、IBMの認定取得はその最初の取り組みとなる。両社の開発者が直接作業を行い、UbuntuとDB2との組み合わせで安定して業務アプリケーションを動かせることを確認したという。Ubuntuはこれにより、「Ready for IBM DB2 Software for Linux」のロゴを取得する。
Canonicalでは、IBM以外の企業とも認定取得の取り組みを進めるもようだ。
■ URL
英Canonical
http://www.canonical.com/
米IBM
http://www.ibm.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.ubuntu.com/include/UbuntuReadyForDB2.pdf
( Infostand )
2005/11/14 08:44
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