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米Microsoft、企業向けデスクトップ検索ツールをリリース


 米Microsoftは11月15日(現地時間)、デスクトップ検索ツール「Windows Desktop Search」の企業向け版をリリースした。企業のITシステムで、デスクトップ検索ツールを容易にカスタマイズ、実装、管理できるという。スペイン・バルセロナで開催中の年次カンファレンス「Microsoft IT Forum 2005」で発表した。

 Microsoftは昨年末、コンシューマー向けWindows Desktop Searchのベータ版を、今年5月に正式版をリリースしてデスクトップ検索に参入している。同ツールは米Google、米Yahooなどライバル企業のものと同様、無償でダウンロードできる。

 今回、このツールを企業システム向けに拡張した。ユーザーは、通常のデスクトップ検索と同じように、ローカルのファイルや電子メールを検索できるほか、「Microsoft SharePoint Portal Server 2003」をサポートすることで、ネットワーク共有ファイルやイントラネットにある情報も検索可能となった。実装やカスタマイズは「Microsoft Systems Management Server 2003」で行い、クライアント側OSはMicrosoft Windows XPとWindows 2000をサポートした。現在15言語に対応している。

 すでにGoogleも企業向けにデスクトップ検索機能を拡張しているが、Microsoftでは自社サーバーとの統合によって差別化を図る。今後は、オンラインサービスの「Windows Live」製品群と組み合わせることで、さらに包括的な検索を可能にする予定という。

 デスクトップ検索ツールは無償で提供し、「MSN Search Toolbar」もあわせて実装できる。Microsoftでは、デスクトップ検索とツールバーを両方を使うことで、ローカル、イントラネット、Webとさまざまな検索に統一的な体験を提供できるとしている。



URL
  米Microsoft
  http://www.microsoft.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.microsoft.com/presspass/press/2005/nov05/11-15SearchEnterprisePR.mspx


( Infostand )
2005/11/16 09:00

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