米IDCは11月23日(米国時間)、2005年第3四半期の世界サーバー市場の調査結果を発表した。工場出荷額は前年同期比8.1%増の125億ドルで、10四半期連続の成長。出荷台数は11.3%増だった。また、サーバーOSはWindowsが初めてUNIXを抜いて首位に立った。
最も成長が大きかったのはローエンド(25,000ドル未満)のボリュームサーバーで前年同期比14.8%増。ミッドレンジ(25,000~500,000ドル未満)も同3.8%増を記録した。逆にハイエンド(500,000ドル以上)は同1.2%減のマイナス成長となった。この傾向は4四半期連続しており、IDCはIT管理者の間でスケールアップまたはスケールアウトによるサーバーのキャパシティ増加手法が定着しつつあるとみている。
x86サーバーは同16%増の約63億ドルに成長。中でも、64ビット対応システムは7倍以上に拡大し、x86の約7割を占めている。
OS別では、Windowsが同17.7%増の46億ドルとなり、初めてUNIXを抜いてシェア1位になった。Linuxも同34.3%増を記録、13四半期連続で2ケタ成長を達成している。これに対し、UNIXは同0.4%減のマイナス成長となった。出荷額は39億ドル。UNIXは前四半期はミッドレンジの伸びで好調だったため、この反動を受けたかっこう。
ベンダー別シェアは大きな変動はなく、米IBMが32.3%で首位を維持。2位は米Hewlett-Packard(HP)の27.8%、3位は米Dellが10.5%。4位は8.7%の米Sun Microsystemsだが、前年同期よりも3位との差は広がった。5位は富士通Siemensで6.1%。上位5社中、唯一Sunがマイナス成長となった。
■ URL
米IDC
http://www.idc.com/
プレスリリース(英文)
http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS20013705
( Infostand )
2005/11/25 08:59
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