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米IBM、Tivoli自己修復製品ラインアップを強化


 米IBMは12月2日(米国時間)、自己修復機能を利用してITシステムを管理する新製品を発表した。「IBM Tivoli Monitoring v6.1」「IBM Tivoli Composite Application Manager」「IBM Tivoli System Automation for Multiplatforms」の3製品。システムが減速する前に問題を自動検出して修復する「オートノミック・コンピューティング」(自律コンピューティング)イニシアティブ下で開発した。

 Tivoli Monitoringは電子メールやWebアプリケーションなど、オンラインアプリケーションを監視するソフトで、サーバー、OS、データベースを監視し、エンドユーザーの利用に支障が出る前に問題を検出して自己修復する。通過するデータを暗号化する機能もあるため、パスワード保護などの対策も可能。

 Tivoli Composite Application Managerは、SOA(サービス指向アーキテクチャ)で接続されたシステムのボトルネックを監視する。問題がある箇所とその原因を分析し、ユーザーが異常を意識する前に修正する。これにより、インターネット上のデータへのアクセスを高速化できるという。「IBM Tivoli Composite Application Manager for SOA」「IBM Tivoli Composite Application Manager for WebSphere」「IBM Tivoli Composite Application Manager for Response Time Tracking」の3つで展開する。

 Tivoli System Automation for Multiplatformsは、複数のプラットフォーム上で動いているアプリケーションの状態を監視するツール。ポリシーを事前設定しておけば、システムがダウンした場合も、自動でアプリケーションをオンライン状態に復旧できるという。

 同社は、2001年にオートノミック・コンピューティングの取り組みをスタートしており、開発した自律機能はすでに475種類にのぼり、75製品に搭載されているという。



URL
  米IBM
  http://www.ibm.com/


( Infostand )
2005/12/05 08:59

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