米Microsoftは12月6日(米国時間)、最新のCRMソフトウェア「Microsoft Dynamics CRM 3.0」をリリースした。業務アプリケーションの新ブランド「Dynamics」の第一弾。「Professional Edition」「Small Business Edition」の2バージョンがあり、英語版は即日提供開始、他の言語版は2006年1月以降順次提供する。また、ホスティングサービスとしても提供される予定だ。
Dynamics CRM 3.0は、マーケティング、営業、サービスなどの機能を盛り込んだCRMアプリケーションスイートで、「Microsoft CRM 1.2」の後継にあたる。OutlookなどOffice製品との連携を強化したほか、マーケティング向けモジュールや、サービススケジュール機能を新たに搭載した。
Outlookとの統合では、Microsoft Sales for Outlookクライアントにより、Outlook内で顧客情報の閲覧、営業情報などのツールで顧客情報の共有が可能。また、Excelを使って顧客情報を分析したり、Word、Publisherを使って特定顧客向け営業・キャンペーンを打つこともできる。
マーケティング機能では、特定の属性に当てはまる顧客リストの作成、営業促進のための電子メールや手紙の作成などができ、進ちょく状況を自動追跡する。サービス計画では、スケジュールエンジン「Service Calendar」を搭載、全社レベルで各社員のスキル、勤務地、スケジュール情報などを共有して、顧客のニーズに応じてサービススタッフを迅速に配備できるという。
価格は、Professional Editionは1ユーザーあたり622~880ドル、1サーバーあたり1,244~1,761ドル。Small Business Editionは1ユーザーあたり440~499ドル、1サーバーあたり528~599ドル。また、同社のパートナー企業が2006年1月にDynamics CRM 3.0をベースとしたCRMホスティングサービスを開始する予定。
■ URL
米Microsoft
http://www.microsoft.com/
プレスリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2005/dec05/12-05CRM30UmbrellaPR.mspx
( Infostand )
2005/12/07 08:59
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