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初の“対話するIMウイルス”が出現


 IMセキュリティベンダーの米IMlogicは、ユーザーとチャットするインタラクティブなウイルスを発見したと報告、注意を呼びかけている。感染を狙ったメッセージについてIMユーザーが問いかけると返事が返ってくる。こうした対話型のウイルスは初という。

 IMlogicのラボのThreat Centerが発見したもので「IM.Myspace04.AIM」と名付けている。同社によると、米America Online(AOL)のIMサービス「AOL Instant Messenger(AIM)」のメンバーにチャットで話しかけ、「clarissa17.pif」というファイルを含むWebページのURLを送り、クリックさせようとする。

 これをクリックすると、ユーザーのコンピュータに悪意あるコードがインストールされ、メンバーリストに登録しているメンバーに自身を送りつけて増殖していく。感染したユーザーは、自分のハンドルネームで悪意あるWebページへのリンクを含んだIMメッセージを送っていることに気付かない。

 さらに、メッセージを受け取ったユーザーが疑いを持って、送信元のユーザーに問い合わせると、「lol no its not its a virus」(爆、ウイルスなんかじゃないよ)などというフォローメッセージを送ってくるという。

 また同社は、IMユーザーの間でショッピングなどのボットサービスの利用が増えていることから、ハッカーはボットを利用した攻撃に関心を持っているとも分析している。このようなソーシャルエンジニアリングを用いた攻撃の場合、ターゲットがある程度絞り込まれ、成功の可能性が高いという。



URL
  米IMlogic
  http://www.imlogic.com/


( Infostand )
2005/12/09 08:49

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