米Oracleは12月13日(米国時間)、統合ミドルウェアスイート「Oracle Fusion Middleware 10g Release 2」上で、PeopleSoftの業務アプリケーション「PeopleSoft Enterprise」の動作確認を完了したと発表した。PeopleSoftのアプリケーションをFusionで利用することで、旧PeopleSoftの顧客は投資を保護できるという。Fusion Middlewareの価格は1CPUあたり60,000ドル。
Fusion Middlewareは、Java、Webサービスのポータル仕様WSRP(Web Services for Remote Portlets)などの標準技術を用いたミドルウェア機能群で、アプリケーションサーバーや各種統合ツール、開発ツールなどで構成される。OracleのSOA(サービス指向アーキテクチャ)戦略の中核となる製品。
PeopleSoftアプリケーション認定により、旧PeopleSoftの顧客はOracleの開発ツール「Oracle JDeveloper」を使って機能を拡張したり、「Oracle Portal」からアクセスできるようになる。また、「Oracle Enterprise Service Bus」や「Oracle BPEL Process Manager」を使って、PeopleSoftのアプリケーションの業務機能と他のアプリケーションやビジネスプロセスとを連携させたり、「Oracle Business Activity Monitoring」と「Oracle Discoverer」を利用してPeopleSoftアプリケーションをモニタリング・分析することもできる。このほか、「Oracle Identity Management」によるユーザーID管理の統合も可能という。
Oracleは「JD Edwards EnterpriseOne」を認定済みで、PeopleSoft製品認定により、「Oracle E-Business Suite」を含めた3種類の業務アプリケーションにFusionを対応させた。短期的には既存投資を保護でき、長期的にはOracleの次期製品に容易にアップグレードできると説明している。
■ URL
米Oracle
http://www.oracle.com/
プレスリリース(英文)
http://www.oracle.com/corporate/press/2005_dec/ofm_psft_certification.html
( Infostand )
2005/12/14 09:00
|