米Sun Microsystemsは12月13日(米国時間)、Javaで書かれたオープンソースのデータベース「Apache Derby」を自社の企業向けインフラソフトウェア群「Sun Java Enterprise System(JES) 4.0」に組み込むと発表した。あわせて、統合開発環境「NetBeans IDE」の次期版でプラグインを提供すると発表した。オープンソース戦略を強化していく。
Apache Derbyは、2004年に米IBMがオープンソース団体のApache Software Foundationに寄贈したオープンソース・データベース。Sunは今年に入って同プロジェクトのサポートを表明、今回自社ディストリビューション「Java DB」を作成し、JESに組み込む。JESは、「Java Application Platform Suite」「Java Availability Suite」「Java Identity Management Suite」「Java Web Infrastructure Suite」「Java Communications Suite」などで構成されるソフトウェアスイート。
これによって、たとえばポータル機能の「Sun Java System Portal Server 7.0」ではストレージでJava DBを利用でき、アプリケーションサーバーの「Sun Java System Application Server」ではデータベース開発に利用できるという。Sunではさらに、オープンソースのアプリケーションサーバープロジェクト「Project GlassFish」でもJava DBをサポートする。
また、開発環境のNetBeansでもJava DBをサポートし、次期版の5.0でJava DBのプラグインを提供する。同社によると、開発者はJava DBを利用するアプリケーションを容易に開発・実装できるようになるという。
Sunは11月末にJES、N1管理ソフトウェア群などの無償提供を発表、オープンソースのデータベース「Postgres」をサポートする計画も明らかにしている。
■ URL
米Sun Microsystems
http://www.sun.com/
プレスリリース(英文)
http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/2005-12/sunflash.20051213.1.htm
( Infostand )
2005/12/15 09:00
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