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米IBM、米Microsoft、独SAP、UDDIのパブリックレジストリサービスを閉鎖へ


 米IBM、米Microsoft、独SAPの3社は、公共に提供されているWebサービスを検索するサービスUDDI Business Resistry(UBR)を2006年1月12日に閉鎖する。仕様としてのUDDI(Universal Description, Discovery and Integration)に影響はなく、閉鎖後も各社が提供するUBRは利用できるもようだ。

 UDDIはWebサービスのディレクトリといえる仕様で、あるWebサービスに関して、サービス内容や提供会社などの情報を登録・公開・検索することができる。3社は2000年9月にUDDIの仕様を策定するプロジェクトを開始、その後、標準化団体のOASIS(Organization for the Advancement of Structured Information Standards)に提出してUDDIの標準化作業を進めてきた。UBRは、UDDI実装の相互運用性を最大の目的とし、公共に提供されているWebサービスを検索できるサービス。

 3社は今回の閉鎖の理由について、「運営を開始してから5年間、当初の主な目的であった相互運用性確保は十分に果たせた」と説明している。5万以上のWebサービスのエントリがあったという。

 UBRに登録された情報は2006年1月12日からあとは無効となり、新規登録も既存情報へのアクセスもできなくなる。3社が独自に運営するパブリックUBRは、この影響を受けることなく継続する。3社のほか、日本のNTTコミュニケーションズ、米Hewlett-PackardもパブリックUDDIレジストリを運営している。



URL
  UDDI.org
  http://uddi.org/
  UBR閉鎖に関するFAQ(英文)
  http://uddi.microsoft.com/about/FAQshutdown.htm


( Infostand )
2005/12/19 08:59

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