オープンソースのIDE(統合開発環境)プロジェクト、Eclipse Foundationは12月19日(現地時間)、開発環境「Eclipse」を利用してJavaアプリケーションを開発するためのプラグイン「Eclipse Web Tools Platform (WTP) 1.0」を今週、一般公開すると発表した。より広範な利用の促進を目指す。
WTP 1.0は、J2EE(Java 2 Platform, Enterprise Edition)をベースとするWebアプリケーション開発ツールのプラットフォーム。Web Standard Tools(WST)とJ2EE Standard Tools(JST)の2つからなり、HTML、Javaスクリプト、CSS、JSP、XML、WSDLなどの各種ソースエディタ、J2EEナビゲータ、Webサービスウィザードなどがある。
すでに、米BEA Systems、米Borland、米IBM、米JBoss、フランスに拠点を持つオープンソース団体ObjectWebなどのベンダーや団体が同仕様をサポートした製品を提供しているが、完全版とドキュメントを一般に公開することで、APIを固め、サードパーティの拡張をしやすくする。
WTP 0.7からの強化点では、コンポーネント化により選択して適用できるようになったこと、すぐに使えるツール群の種類を拡大したこと、Eclipseプラットフォームとの連携を強化したことなどがある。バグの修正により、安定性や性能も向上したという。
Eclipse Foundationは、WTPの目標として、(1)APIの定義(2)土台技術であるEclipseの最新版のサポート(3)Java 5.0やWSDL(Web Services Description Language) 2.0など最新の標準のサポート―を掲げており、今回の一般公開は主として、(1)と(2)の目標を満たすためとしている。今後は(3)を満たすために仕様の開発を行うという。
■ URL
Eclipse Foundation
http://www.eclipse.org/
プレスリリース(英文)
http://www.eclipse.org/org/press-release/20051219wtp10release.php
( Infostand )
2005/12/20 09:00
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