中国Lenovoは1月4日(米国時間)、米キャリア大手のCingular Wirelessと提携して、ノートPC「Think Pad」シリーズに3G無線データ通信技術を内蔵する計画を発表した。今年第2四半期に販売を開始する予定。価格や機種などの詳細は公表していない。
ThinkPadにWWAN(Wireless Wide Area Network)技術を統合して、Cingularの3Gブロードバンドサービス「Cingular Broadband Connect」にそのまま接続できるようにする。ユーザーは、別途、通信カードなどを購入することなく、サービスを利用できる。
Cingular Broadband Connectは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)と高速無線通信技術のHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)によるもので、2005年12月にサービスを開始した。速度は下り400~700kbpsで、1Mbpsも可能範囲としている。
現在、米国内ではサンフランシスコなどの主要都市52カ所で提供中で、さらに拡大していく計画。また、HSDPAのエリア外では、2GサービスのEDGE(Enhanced Data GSM Environment)で、70~135kbpsの通信速度が利用できる。
このほか、ローミングに対応している世界45カ国95のUMTSネットワークも利用でき、67カ所のネットワークが開設予定。
Lenovoは2005年、米IBMからPC事業部を買収してThinkPadブランドを手に入れた。現在、米Dell、米Hewlett-Packard(HP)に次ぎ、世界第3位のPCメーカーとなっている。
■ URL
Lenovo
http://www.lenovo.com/
プレスリリース(英文)
http://www.lenovo.com/news/us/en/2005/12/cingular.html
( Infostand )
2006/01/06 08:59
|