次世代無線LAN規格IEEE 802.11nの標準策定に向け、業界団体Enhanced Wireless Consortium(EWC)が提案した仕様が承認される見通しとなった。1月16日(米国時間)からハワイで開催されるIEEE(米電気・電子通信学会)の作業部会の会合で提出され、最終投票となる。
802.11n標準化はIEEEの作業部会で作業が進められているが、一時期、WWiSE(World Wide Spectrum Efficiency)、TGn Sync(Task Group 'n' Synchronization)、MITMOTなどの団体が乱立し、仕様策定作業が難航。これに対し、米Intel、米NETGEARら27社が2005年10月にEWCを立ち上げ、仕様のドラフトを発表した。
だが、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)対応製品を提供する大手無線LAN機器ベンダーの米Airgo Networksが参加していないことなど、懸念事項も残っていた。このほど、共同提案グループの調整の結果、EWC案が正式採択に必要な4分の3の賛成票が得られる見込みとなった。
802.11nは通信速度最大600Mbpsの高速無線LAN規格で、2.4GHz帯および5GHz帯を利用する。
■ URL
Enhanced Wireless Consortium
http://www.enhancedwirelessconsortium.org/
( Infostand )
2006/01/16 08:59
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