米IBMは1月30日(米国時間)、無料で利用できるRDBMS製品「DB2 Express-C」のダウンロード提供を開始した。主力データベース製品「DB2」がベースで、動作するハードウェアと機能に制限がある。すでに米Oracle、米MicrosoftもDB製品の無料版を提供しており、IBMも後を追うかっこう。
コア部分はDB2と同じ。データベースのサイズやユーザー数の制限はないが、CPUは最大で2CPU、メインメモリは4GBまでの制限が設けられている。また、データベース・パーティショニングやクエリー・パトローラーなどの一部機能が利用できない。OSはWindows版とLinux版があり、32/64ビットに対応する。
コミュニティベースのサポートは受けられるが、必要に応じてIBMが有料サポートを提供する。同社はユーザーがExpress-Cの使用を経て、有料版に移行することを期待している。
DB製品では、Microsoftの「SQL Server 2005 Express Edition」、Oracleの「Oracle Database 10g Express Edition」がそれぞれ昨年、無料で公開されている。同市場ではMySQLなどオープンソースのDBが次第に勢力を拡大しており、各社ともこれに対抗している。
なお、IBMはDB2の次期バージョン「Viper」(開発コード名)を年内に投入する予定。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
DB2
http://www-128.ibm.com/developerworks/db2/
DB2 Express-Cダウンロード
http://www-306.ibm.com/software/data/db2/udb/db2express/download.html
( Infostand )
2006/01/31 08:59
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