独SAPは2月2日(米国時間)、自社CRMソリューションをオンデマンド方式で提供すると発表した。第一弾として「SAP Sales on-demand solution」の販売を開始した。料金は1ユーザーあたり月額75ドルから。年内に、マーケティングやサービスアプリケーションにも拡大する。
SAP Sales on-demand solutionは、SAPのCRMソリューション「mySAP Customer Relationship Management(mySAP CRM)」のオンデマンド・オプションとして提供するもの。顧客はサブスクリプション形式でインターネット経由でアプリケーションを利用できる。SAPはオンデマンド進出するにあたって米IBMと提携した。IBMはホスティングや実装を支援する。
オンデマンド方式は、導入が容易で、保守・管理が不要なメリットがある。SAPは、自社オンデマンド製品が通常の製品と同じアーキテクチャ、データモデル、ユーザーインターフェイスを持つ点を強調。高可用性とローリスクを同時に実現して差別化できるとしている。
オンデマンドのCRMやSFAアプリケーションは、米Salesforce.comなどの専業ベンダーの成功を受けて普及しつつある。SAPのライバル米Oracleも、この形式での提供を開始している米Siebel Systemsを買収した。最大手のSAPの参入で、競争がさらに激化しそうだ。
■ URL
独SAP
http://www.sap.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.sap.com/Company/Press/Press.epx?PressID=5618
( Infostand )
2006/02/06 09:04
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