米Gartnerは2月21日(米国時間)、2005年の世界サーバー市場に関するレポートを発表した。それによると、出荷台数は対前年比12.7%増の約757万台、出荷金額は同4.5%増の516億8300万ドルになったという。
分野別では、RISC-Itanium UNIXサーバーの出荷台数は対前年比5.3%減少したものの、低価格サーバーの代わりに中位サーバーの割合が増加したため、出荷金額は同0.5%増という結果になった。またメインフレームの出荷金額は対前年比9.5%減。この減少傾向は、同7.6%減の米IBMを含め、すべてのベンダに共通して見られるという。最も動きが活発だったのはx86サーバー市場で、同社でも「需要は今後も堅調に推移するだろう」と見ている。
一方ベンダ別のシェアを見ると、出荷金額ベースではIBMが32.1%で、出荷台数ベースでは米HPが27.7%で、それぞれトップを守った。もっともIBMに関しては、対前年比3.6%の売り上げ増となっているものの、市場全体の成長率4.5%を若干下回っている。Gartnerではこの原因について、「pSeriesは好調だったものの、iSeriesとxSeriesの成長率が1けた台にとどまったこと、zSeriesがマイナス成長になったこと」が影響したと分析している。
またHPに関しても、出荷台数ベースで、ProLiantとIntegrityが2けたの成長率を記録した反面、そのほかの製品すべてが右肩下がりになったことにより、HP全体では1けた(対前年比9.5%)の成長にとどまったとのこと。こちらも全体の成長率である12.7%を下回っている。
好調な成長を見せているのは米Dellで、出荷金額ベースでは対前年比13.3%の成長を記録してシェア3位を獲得。出荷台数ベースでも同20.8%増の好成績を収め、前年に引き続いてシェア2位を維持している。
■ URL
米Gartner
http://www.gartner.com/
プレスリリース(日本語抄訳・PDF)
http://www.gartner.co.jp/press/pr20060223-01.pdf
( 石井 一志 )
2006/02/24 08:35
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