米IBMは2月23日(米国時間)、新イニシアティブをスタートさせ、ISVパートナー企業がホスティング形式でアプリケーションを提供するのを支援すると発表した。技術、財務の両面から、ビジネスソリューションのサービス化を加速する。
「SaaS」(Software as a Service)と呼ばれるASP型サービスへの移行を支援し、パートナーがサービスを迅速に開始できるようにする。同社のGlobal Services部門から提供する。
技術面では、これまでIBM Innovation Centerで提供してきた技術者のワークショップをオンラインにも拡大。SaaSに興味を持つパートナーが、IBM Virtual Innovation Centerを通じて、ソフトウェア、ハードウェア、サービスに関する無償のセミナーを活用できるようにする。パートナーは、これらを利用して、ホスティング形式でのアプリケーション提供の評価、適用、実装をできるという。
また、財務面のインセンティブとして、システムインテグレーターやチャンネルリセラーに、新規のSaaSプロバイダー成約があった場合、紹介料として10%を還元する。
インターネット経由でアプリケーションを提供するASP方式は、CRMなどの業務アプリケーションを提供する米Salesforce.comなどの成功を受けて、企業の間で関心が高まっている。メリットは、初期投資や管理・保守が不要で、実装が容易なことだ。最近では、独SAPなど大手業務アプリケーションベンダーも同方式での自社パッケージの提供を開始している。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
プレスリリース(英文)
http://www.marketwire.com/mw/release_html_b1?release_id=110803
( Infostand )
2006/02/24 08:35
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