米IBMは2月24日(米国時間)、内部セキュリティ対策技術「IBM Identity Risk and Identification Solution」を発表した。高度な分析機能とビジュアルデータマイニングを利用することで、リアルタイムに内部脅威を検出できるという。
社内ネットワーク上のユーザーの振る舞いを分析して脅威を見つけ出す技術。同一ユーザーや同じユーザーグループに分類されるユーザーの振る舞いパターンのプロファイルを作成し、これと比較して、異常な行為を識別する。IBMのCenter for Business Optimizationが開発したもので、同社のID管理セキュリティ「Tivoli Identity Manager」「Tivoli Access Manager」と統合が可能。
この技術を使うことで企業や組織は、過去のデータから潜在的に危険なユーザーを認識できるほか、事前にアクセスを制限して将来の危険に備えることもできるという。また、振る舞い検出モデルは常時更新され、ビジネス状況の変化に応じて変更が可能。リアルタイムで脅威に対応できるという。
米連邦捜査局(FBI)の調査「2005 CSI/FBI Computer Crime and Security Survey」では、何らかの形で内部からのセキュリティ侵害を経験した企業は56%にのぼったという。IBMによると、内部犯行によるセキュリティ侵害を懸念する企業は増えており、セッションベースの分析機能では、パスワードとID、バイオメトリクスなどの既存の対策以上の効果が期待できるという。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
プレスリリース(英文)
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/19268.wss
( Infostand )
2006/02/27 09:04
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