GNOME Projectは3月16日(米国時間)、Linuxで利用されているデスクトップ環境の最新版「GNOME 2.14」をリリースした。管理者向け機能を強化したほか、安定性、使い勝手などを改善した。無償でダウンロードが可能で、GNU/Linux、Solaris、HP-UX、BSDなどで動作する。
システム管理者向けの各種管理機能を強化したのが最大の特徴。管理者は、ロックダウンエディタ「Pessulus」で特定の機能を無効にできるほか、ユーザープロファイル設定「Sabayon」で役割ベースのユーザープロファイルを作成・管理できる。集中管理が可能となることから、管理者の手間が省けるという。
ユーザー向けには、速度、VoIP、検索、ヘルプなどを改良し、デスクバーのサポートを加えた。テキスト入力、メモリ領域の確保などを前バージョンより高速化。またVoIPアプリケーションは、ビデオにも対応したVoIPクライアント「Ekiga」を搭載、SIPとH.323の両通信プロトコルをサポートした。
デスクバーは、パネル内モードと畳み込みモードの2つがあり、プログラム、ファイル、ブックマークなどの検索機能を提供し、Google Liveなどのライブ検索も利用可能。また、Windowsへのポーティングを容易にするツールも加えた。
GNU projectの一部で開発されているデスクトップ環境で、「Ubuntu」などのデスクトップLinuxディストリビューションのコアとなっている。GNOME Projectは、6カ月ごとにバージョンアップしており、今回の最新版もそのサイクルにそったもの。
■ URL
GNOME
http://www.gnome.org/
GNOME 2.14 Release Notes(英文)
http://www.gnome.org/start/2.14/notes/en/
( Infostand )
2006/03/20 09:18
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