米Sun Microsystemsは3月21日(米国時間)、UltraSPARC T1プロセッサのハードウェア設計情報を公開したと発表した。
UltraSPARC T1は、「Niagara」のコードネームで呼ばれていたCPUで、4スレッドの同時処理が可能なコアを最大8つ搭載し、32スレッドの同時処理を行うことができる。このオープンソース版は「OpenSPARC T1」と命名され、独特のチップ・マルチスレッディング(CMT)技術などが、GNU GPLのもとで公開されることになった。Sunによれば、GNU GPLのもとで高度なハードウェア設計情報がリリースされるのは、今回が初めてという。
具体的には、Verilogで記述したUltraSPARC T1の設計ソース、検証スイートとシミュレーションモデル、ISA仕様書、Solaris 10のシミュレーションイメージが公開された。また今回はあわせて、Solaris 10のポーティング仕様もリリースされた。これによってISV/IHVなどは、Solaris 10に対応したマルチスレッドのハードウェア/ソフトウェアを開発することが可能になるとのこと。
■ URL
米Sun Microsystems
http://www.sun.com/
ニュースリリース(日本語抄訳)
http://jp.sun.com/Press/release/2006/0327.html
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( 石井 一志 )
2006/03/27 18:21
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