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米Microsoft、Windows Storage Server 2003 R2をOEM向けリリース


 米Microsoftは4月4日(米国時間)、ストレージOSの「Windows Storage Server 2003 R2」をOEM向けに出荷開始したと発表した。今後、米Dellなど50社以上のハードウェアベンダーから同OSを統合したNAS製品が提供される予定という。

 Windows Storage Server 2003 R2は、ファイルサーバー、プリンターサーバーなどの用途に最適化したNAS(Network Attached Storage)向けのOS。最新版では、32ビットと64ビットの両方をサポートし、管理機能、エンドユーザーの生産性、支店や遠隔オフィス向け機能などを強化した。

 Microsoftの社内実装テストによると、単一インスタンス・ストレージ機能により、データ管理およびディスク利用率を最大で50%削減し、汎用ファイルサーバー機能を最大25%改善できたという。また、Microsoft Distributed File Systemで、WAN内の複数ファイルコピー作業を簡素化する。このほか、「Microsoft Windows SharePoint Services」との統合性も特徴としている。

 同社はあわせて、SAN(Storage Area Network)からサーバーを起動できるソフトウェア技術も明らかにした。インターフェイスはIPベースのiSCSIで、同社が米IBMと共同開発した業界標準のNIC(Network Interface Card)をサポートする。省電力化、ストレージ利用の効率化につながり、IBM、米Intel、日立製作所、富士通Siemensなどが同技術をサポートする。

 Microsoftは、ストレージコストを削減し、ハイエンド機能を提供するUniversal Distributed Storage戦略をストレージ分野でとっており、先月も、米String Bean SoftwareからWinTarget技術を買収するなど同分野を強化している。この日は、WinTarget技術をWindows Storage Server 2003 R2の機能パックとして提供することも発表した。



URL
  米Microsoft
  http://www.microsoft.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.microsoft.com/presspass/press/2006/apr06/04-04SNWPR.mspx


( Infostand )
2006/04/05 08:49

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