米Red Hatは4月10日(米国時間)、オープンソースのミドルウェアを提供する米JBossを買収することで両社が最終合意したと発表した。買収金額は約3億5000万ドル。両社ともサポートのビジネスモデルであり、完全にフィットするという。
買収額の40%を現金、60%を自社普通株で支払い、買収後の業績に応じてさらに7000万ドルを追加する可能性があるという。手続きは規制当局などの承認をへて、2006年8月末に完了する見込み。
JBossは、米Sun MicrosystemsによるJ2EE 1.4の認定を受けたJavaアプリケーションサーバー「JBoss Application Server」を主力製品に持ち、同製品を中核としたミドルウェアスイート「JBoss Enterprise Middleware Suite(JEMS)」でSOA戦略を進めている。一方のRed Hatはエンタープライズ向けLinuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux」をベースとしたオープンソースアーキテクチャを提唱している。
Red HatはJBossのミドルウェア群を獲得することで、オープンソースベースのSOA戦略を強化する。Red Hatは、両社が一緒になることで、LAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)といわれるオープンソースによるエンタープライズITの構築環境によるSOAの実現を支援するとしている。
なお、Red Hatは現在、仏ObjectWebのオープンソースJavaアプリケーションサーバー「JOnAS」を採用しているが、今後JBossをどう自社製品に組み込むかについては明らかにしていない。
■ URL
米Red Hat
http://www.redhat.com/
米JBoss
http://www.jboss.com/
プレスリリース(英文)
http://www.redhat.com/about/news/prarchive/2006/jboss.html
( Infostand )
2006/04/11 08:49
|