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米Sun、UltraSPARC T1搭載のエントリーサーバー「Sun Fire T1000」


 米Sun Microsystemsは4月12日(米国時間)、マルチコアプロセッサ「UltraSPARC T1」(開発コード名:Niagara)を搭載したエントリーレベルのサーバー「Sun Fire T1000」の提供開始を発表した。また、同チップの次世代版「UltraSPARC T2」プロセッサの設計を終了したことも明らかにした。

 Sun Fire T1000は、同社が昨年12月に発表した「Sun Fire T2000」のエントリーモデルで、Solaris 10を搭載した1Uサーバー。6コアの1.0GHz UltraSPARC T1を搭載(32スレッドの同時処理が可能)、メモリ16GBの最小構成時の価格は2995ドル。8コア構成もある。

 すでに中国の大手WebポータルSina(新浪)が試験利用を経て、採用を決定している。Sinaはトランザクション処理性能、省スペース・省電力を評価したという。

 Sun Fire T1000とT2000は、UltraSPARC T1を搭載したSunの主力サーバー。UltraSPARC T1はマルチスレッド技術「CoolThreads」を採用し、1コアで複数のスレッドを実行して、性能を大幅に強化できるという。

 Sunはこの日、このUltraSPARC T1を強化した次世代プロセッサ「UltraSPARC T2」の設計を終了したことも発表した。CoolThreads技術などの特徴を引き継ぎ、64のスレッドの処理を可能にするという。この結果、現行のT1プロセッサの2倍の性能を実現できるとしている。

 UltraSPARC T2を搭載したSun Fireサーバー群は、当初の予定通り2007年後半に発表する計画だ。



URL
  米Sun Microsystems
  http://www.sun.com/
  「Sun Fire T1000」に関するプレスリリース(英文)
  http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/2006-04/sunflash.20060412.1.xml?cid=155
  「UltraSPARC T2」に関するプレスリリース(英文)
  http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/2006-04/sunflash.20060412.2.xml?cid=155


( Infostand )
2006/04/13 09:00

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