米IBMは4月21日(米国時間)、仮想化機能を特徴とするサーバー「System x」(旧eSerever xSeries)3機種を発表した。5月から販売する。同社の「Enterprise X-Architecture」(X3アーキテクチャ)をベースとしたx86サーバーで、ERP、CRMなどの業務アプリケーションやデータベース用途向けとしている。
32Wayの「System x3950」(旧x460)、4Wayの「System x3850」(旧x366)および「System x3800」(旧x260)の3機種。いずれも機能や性能は旧製品から大きく変わってはいないが、サーバー仮想化のトレンドを受けて、仮想化機能を打ち出している。価格は、System x3950が17,499ドルから、System x3850が6,999ドルから、System x3800が4,999ドルから。
サーバー仮想化は、複数台のサーバーのリソースをプールし、仮想的に1つとして扱う技術で、通常は8~12%といわれているサーバーの稼働率を改善できるとされている。IBMによると、同社のx86サーバー顧客の半分以上が、年内の仮想化技術実装を検討中という。
新製品ではネットワーク上にある利用されていないサーバーを検出する機能「IBM Consolidation Discovery and Analysis Tool(CDAT)」を独自開発技術の仮想化エンジンに加えた。CDATを利用して、性能の改善を行ったり、単一のダッシュボードで稼働率を表示することで、管理の簡素化などができるという。
同社はこのほかにも、米EMC傘下のVMwareやオープンソースのXenなどの仮想化ソフトもサポートしている。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
プレスリリース(英文)
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/19545.wss
( Infostand )
2006/04/24 09:04
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